三方石観世音本堂裏の西国三十三所観音像付近の清掃風景
6月6日は石観音委員一斉の清掃日でした。この日は、本堂裏の山際に設立されている西国三十三所の観音像付近を中心に清掃活動を行いました。
ここには、西国三十三所の観音像と番外の観音像を合わせて三十四体の観音像が祀られています。それら観音像の後ろの斜面や路肩周辺の草刈りと落葉木等の処理に汗を流しました。日頃は、湯呑茶碗に観音霊水をお供えしたり、それぞれの観音像の前掛けを洗濯したりして、観音像の管理を行っていますが、年に一、二度はこの日のように大掛かりな清掃活動を行い、参拝者がお参りしやすいように努めています。
先日のことですが、関西方面から来られた20名余りの参拝者に本堂で、「弘法大師一夜の御作、片手観音」の説明のあと、残られた7~8人の方にこの西国三十三所の観音像を紹介する機会があり、「この観音像は、桜田門外の変の2年後、江戸幕府が終わる5~6年前の文久2年に地元の有志が一人一体ずつ寄付されて設立されたそうです。おそらく当時、西国三十三所をめぐることができる人はほとんどいなかったため、こうした観音像を設立して、一人でも多くの方が参拝できるようにと考えたのでしょう。そして、ここをお参りすれば西国三十三所をお参りしたのと同じようにご利益があると考えたのではないでしょうか。」と話しましたら、皆さんそれぞれの観音像の前で両手を合わせて丁寧にお参りして回られました。その姿を見て感心してしまいました。
後でよく調べましたら、この観音像を寄付された方は、地元のお寺の臥龍院を筆頭に三方・鳥浜・向笠・神子・生倉・倉見・海山・中山・久々子・金山・早瀬・大藪・小浜などの地元の方々でした。そして、その後、五十年記念として明治四十四年に西国三十三所観音像設立記念の法要を行い、「施主を招き、各家先祖累代の施餓鬼を嚴修せり」と記録されていました。
清掃が終わったあと、仲間内で「当時自分たちが設立した観音像を、150年余り後になってもこのようにきれいに清掃して守り続けているなどと想像した人はいなかったんじゃないかな。」などと話しながら、今もこうして残っている姿・形の違うそれぞれの観音像を見て、その歴史を感慨深く感じました。
紹介します!過去の参拝帳に記録されていた様々な願い・その2
〇 観音様は、母がいつもお参りをしていました。私も、子供の頃には、よく連れられて来ました。心のふるさとです。ありがとうございます。(平成19年8月 福井県・女性)
〇 子供達が幸福になっていただきますように‼お店を守っていただきますように‼お客様に好かれるお店にしていって頂きますように‼お客様を大事にしていって頂きますように‼お客様に感謝をして日々過ごさせていただきますように‼観音様いつもおまもり頂きましてありがとうございます。これからも宜しくお願い致します。(平成19年12月 京都府・女性)
〇 父や母の足や手が悪かった時にこちらに寄せて頂きました。その父や母はもう居ませんが、姉妹で毎年の様に寄せて頂いています。思い出深いお寺です。父や母の事を思い出しながら手を合わせていますが、自分達にも又、変わらず日々を送らせて頂ける事を願っています。(平成20年1月 滋賀県・女性)
〇 子供の頃よりよく親に連れられお参り致しました。今でもしぜんに足が向いて参らせて頂きます。(平成21年6月 福井県・ご夫婦)
以前に、40歳前後の女性が石観音を訪れて長い間境内の周囲を眺めていたときのことです。何気なくその理由を聞いてみましたら、「父親の借りていたお手足型を返しに来たのですが、子どもの頃に親に連れられてきたときの川のせせらぎの音や美しい新緑の様子が思い浮かび、懐かしくて涙が出てきてしまいました。」というのです。家族の繋がりに石観音も一役買っていると思うと嬉しくなります。
7月の行事予定
〇 7月4日(木)・一斉清掃
石観世音十七夜・奥の院火祭りの準備です。当日の護摩祈祷時のお焚き上げのための井桁の木の確保などの作業を行います。
〇 7月7日(日)・石観世音清掃奉仕作業
石観世音の駐車場から本堂境内、奥の院までの参道(全長およそ1.8km)を中心に区民みんなで半日の清掃奉仕活動を行います。
〇 7月13日(土)・花取り
サカキやヒサカキのお花取りを行います。
〇 7月17日(水)・月次法要・石観世音十七夜・奥の院火祭り
・月次法要(午前8時半より) 月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。
・石観世音十七夜・奥の院火祭り(午後7時半より)
地元各組の組長さん・中年会の皆さんの協力を得て、提灯・松明、護摩木お焚き上げ等の準備や出店などの諸準備を行い、十七夜・火祭りに備えます。
〇 7月18日(木)・三方石観音大祭(午後2時より)
この日の大祭に参拝して念ずれば観世音菩薩と特別の縁を結ぶことができる日、功徳のある日と云われています。
〇 7月31日(水)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日です。ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。




