令和4年6月(水無月)の行事予定nado

新緑の石観世音展望所の参道整備に区役員・石観音委員汗流す!

5月8日(日)には、今年の大雪や暴風雨などによる登山道の倒木なども多くあって、当三方区の役員さんと石観音委員で倒木処理班と下草刈り班等に分かれて作業を行いました。なかなか大変でした。ただ、作業中に登山者と5~6名出会ったときに「ご苦労様」などと声をかけていただいた時には気持ちもなごみました。
展望所に上る途中には、タニウツギがそこかしこと咲いていました。4月の季語の「卯の花」はこのウツギを指すと云われています。旧歴の名残りなんでしょう。

新緑の三方石観世音周囲の風景

登山道の整備は大変でしたが、束の間に見る新緑の景色はつかれを癒してくれます。展望所から臨む美しい三方五湖、観音川に流れゆく清らかな滝の水や地中から取り入れている観音霊水場、そして歴史ある「洗心園」跡地などの新緑もさわやかです。
歴史といえば、さらに参道途中の神明橋左手に静かに佇んでいる「萬葉歌碑」もまたいにしえを感じさせます。この歌碑が彫られている大きな岩は、現在の神明橋の上手奥の山裾に頭を出して居たもので、当時の三方区中年会の計画で運搬されたものだそうです。ただ、当時この神明橋は石橋でした。この大岩を運ぶ際に石橋を支える支柱の石材三本のうち一本が折れてしまったと記録にはあります。現在の赤い神明橋は、この後町の尽力もあって昭和37年に完成したものです。
そして、この石碑にある作者不明の萬葉歌、        「若狭なる 三方の海の濱清み いゆきかへらい 見れどあかぬかも」
の碑の文字の筆者は、「和歌の大御所、佐々木信綱先生(1872~1963)の九十歳の筆になるもので、おそらくは、先生の碑文としての絶筆と思われ、珍品とも申すべき」(石観世音沿革 巻二)であると記録されています。この碑が完成するまでには佐々木氏の門下生である迫水萬亀子女史の一方ならぬご配慮があってこその御執筆だとも述べています。
「石観世音沿革 巻二」の筆者の五井八之助氏は、「萬葉の昔より三方湖を讃へられた歌が、湖畔の高台に毅然として聳(そび)へ、佐々木先生の御筆跡と共に、永久に見る人の心情を掴(つか)むことであろう。」と結んでいます。

参拝者の一言紹介(2022年4月の参拝自由ノートより)

〇 今年2月に初めてお参りさせて頂きましたが、中まで入らせて頂くことが出来ませんでした。(雪のため)今回ご縁あって、お参りさせて頂くことが出来ました事、大変嬉しくて、ありがとうございました。(滋賀県 ご夫婦)
〇 子どもの頃は、母と一緒にお参りさせて頂きました。数十年ぶりに記憶がよみがえり懐かしい気持ちで一杯です。その頃の母の歳をはるかに超えてしまいました。そのような歳に自分がたどりついたのだと思いました。(福井県 女性)
〇 いつも、夫(右片マヒ)の手形・足形で撫でながら、少しでも回復するよう祈っています。ありがとうございます。今日は、大切な友人の娘さんが、両足が思うように動かなくなったということで、足型をお借りしたいと思い、参りました。どうか彼女の足も回復しますように・・・(福井県 ご夫婦)
〇 86才の母は痛む足、腰を毎日さすりながら畑の草とりなど手伝ってくれます。もういいよと言っても気の済むまで続けます。せめて少しでも楽になるよう私共々お守りください。(福井県 母娘)
〇 心の迷いがとけずお参り致しました。(福井県 女性)

6 月 の 行 事 予 定

〇 6月8日(水)一斉作業日
〇 6月17日(金)月次
(つきなみ)法要
・毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっています。もちろん祈祷を希望していない方でも自由にお参りできます。ご祈祷内容はご本人のご希望の内容となります。
〇 6月18日(土)厨(くりや)観音大祭
・越前町の厨観音に三方石観世音から委員長ほか2名が代表で出席します。
〇 6月30日(木)月末の合同祈祷
・17日の月次法要と同様、ご祈祷希望者のための月末の合同祈祷日です。

 

 

 

 

 

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