令和5年9月(長月)の行事予定nado

8月10日 石観音歴代物故世話方様の追悼法要を粛々と終える

「本尊に 繋(つな)がる巌(いわ)や あたたかし」(五年前の春に参拝された句会の方の一作品)
この句にあるように、三方石観世音の聖観世音菩薩は、十メートル余りにもなる一大花崗岩に、修行中の身にあった若かりし空海和尚が一夜で彫られたという観世音菩薩のことをいいます。この聖観世音菩薩を風化させないようにと江戸時代の後期に大きなお堂を建てて今日まで守り続けてきました。この巌には、空海和尚すなわち弘法大師の姿が重なってきます。そして、これを守り続けてきた人々の努力と現在にまでつながる参拝者の方々の願いを伝えてくれるこの「巌」に、春のあたたかさとともに人間の繋がりという「あたたかさ」も伝わってくるようです。

さらに付け加えていえば、直接的にこの聖観世音菩薩を守り続けることができたのは、江戸時代よりこの石観世音を守り続けてこられた世話方様だといっても過言ではないでしょう。八月十日は、この世話方様のうちすでに亡くなられた100名を超える物故世話方様の追悼法要の日です。当日は4名のお坊様と元世話方の皆様、現在の世話方、そして一般の参拝者の方々も含めて多くの方々のご参加を得て、素晴らしい追悼法要ができました。ありがとうございました。

世話方制度の変遷(旧来~昭和25年)

 石観世音の管理経営は、古来三方区に所属し、したがってその世話人も区民中より推挙して、時代の推移に応じて適切にその担当を定めていました。
旧来は、世話方五人で毎月十七・十八日の御命日、春秋彼岸各七日間、大祭七月十七・十八日、施餓鬼八月十日その他必要に応じて出務していたが、平日は月当番一人が毎日夕方上山し、火の元注意、賽銭の整理、清掃等を為し帰宅した。
大正六年国鉄小浜線の開通に伴い、参詣者もおいおい増加し参籠希望者もあり、堂守の必要に迫られたけれど適当な人を得ることが叶わず、大正十一年に当区の坪田氏が長期の参籠を願い出られ、その結果自らの希望でご夫婦で共に堂守として大正十四年まで四年間日夜勤務し参詣者の便宜を図って下さいました。こうして大正十一年より初めて常住堂守を置き、日夜仏前の清掃、お供え物、堂宇の保全に留意し、参詣者・参籠者の手引きを為すことができたのです。
その後、澤村氏昭和四年五月まで四年間勤務し、次に坪田氏が一か年にて下山されました。昭和六年より石崎氏夫妻が勤務して昭和十年十一月に下山され、この間五か年になります。
その後常住勤務者としては適当な人を得ることができなくて、止むを得ず世話方の内、二人交代日勤者として毎日交代して一人出務しほかに小使一人と共に日勤することになりました。                 (石観世音沿革巻一より)

世話方制度の改正(昭和26年)

 昭和二十六年一月三方振興会総会に於いて世話方制度を解消して下記の通り各担当を定めました。
委員及び世話方は総会に於いて推挙し、任期は二か年とする。仏食等は委員会にて委嘱する。常勤僧は委員会に於いて臥龍院住職と協議の上人選して委嘱する。
石観音委員  三名  管理、経営の一切
世話係 三名(内一名は日勤とする) 日常事務 仏殿及び諸堂宇                 の保全そのほか境内に関する一切の事項
仏食等 二名(交代日勤) 委員、世話係の指示により雑務に従事
(石観世音沿革巻二より)

(この後、特に世話方に関する記述は石観世音沿革(巻一・巻二)には記述はありません。上記の内容は巻一に記載されているものですが、口語体に改めていることをご了承ください。)

参拝者の一言紹介(2023年6月の参拝自由ノートより)

 久しぶりにお参りができました。ありがとうございました。(滋賀県 ご夫婦)
〇 いつもありがとう。(福井県 男性)
 今年も参らせていただきありがとうございました。(三重県 女性)
 手術の経過も良好で喜んでいます。いつまでも自分の足で歩けますようお願いします。お守りください。(滋賀県 ご夫婦)
 先月の血液検査、良い数値が出ました。ありがとうございました。これからも見守って下さい。新緑の中、お参りすることができました。夫の右足がこれからも痛む事なく良くなってゆきますようお願いいたします。(京都府 ご夫婦)
 手及び足がしびれて痛いのですが早く良くなります様に(京都府 ご夫婦)
 私の知る限り祖父の代からお参りさせていただき、痛んだ手足を治癒していただきました。感謝の念を忘れずこれからもお参りさせていただきます。(滋賀県 ご夫婦)
 主人の右手の指しびれが取れます様に。(大阪府 ご夫婦)
 日々唱えております。ありがたく思います。(福井県 ご夫婦)

           9 月 の 行 事 予 定

〇 9月9日(土)・全員清掃日
 9月16日(土)・みかた祭り
・コロナ感染の流行のためこれまでできなかったみかた祭りを「曳山」という形で久しぶりに実施します。
〇 9月17日(日)・月次法要 ・花取り
・毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっています。もちろん祈祷を希望していない方でも自由にお参りできます。ご祈祷内容はご本人のご希望の内容となります。
〇 9月18日(月)・花立て
〇 9月20日(水)・彼岸の入り 幕張作業
〇 9月23日(土)・彼岸の中日・秋季彼岸祈祷会
〇 9月26日(火)・彼岸の明け 片付け作業
 9月30日(土)・月末の合同祈祷
・17日の月次法要と同様、ご祈祷希望者のための月末の合同祈祷日です。

 

 

 

 

 

 

 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA