令和2年5月(皐月)の行事予定nado

新型コロナウイルスに負けない気持ちを強くもとう!

 新型コロナウイルスの勢いがなかなか止まりません。日々の報道にふれていると、この先どうなるのだろうと不安な気持ちが強くなります。こんな時に委員の一人が次のような提案をしました。
「石観音護持に携わる我々世話方とその家族、地域の皆さん、ご参拝の皆様をはじめあらゆる人々の命と健康を守ることを願って、新型コロナウイルス感染を防ぐためのご祈祷を次回の合同祈祷でお願いしよう。」
合同祈祷には3,000円かかりますが、委員は12人いますから一人当たり250円出しあうことでご祈祷できます。金額がわずかということもあってか、そんなことならとみんな納得です。ささやかなことですがコロナウイルスの勢いを少しでも押さえたいという気持ちが皆の笑顔の中に確かめ合うことができました。先行きのわからない、それがためについつい暗くなりがちな雰囲気も、しばし明るい話題で打ち消され、会話も弾みました。

写真でお花見を!

 今年の桜の開花は、例年よりも1週間あまり早く、3月下旬から咲き始め、4月初旬にはしだれ桜も満開になりました。コロナウイルスの問題もあり、桜のライトアップはできませんでした。そこで、写真で花見をしていただこうと考え、国道沿いの駐車場から奥の院付近までの桜の写真を掲げてみました。ゆっくりご覧ください。

1月~4月の参拝記念帳からいくつかの声を紹介します!

〇 両足の痛みとしびれが少しでもやわらぎますように!(滋賀県 ご夫婦)
〇 今年もお参りさせていただく事が出来ました。毎年母親も一緒ですが、19年9月3日に亡くなり95才でした。今年は皆でお参りさせていただきました。(福井県 ご家族)
〇 今年83才と72才になります。手のしびれ、足の痛みが治りますように!(愛知県 ご夫婦)
〇 ママのかたがなおりますように!(福井県 ご家族)
〇 昨年9月に母親93才で他界しました。年賀状を頂きありがとうございます。(滋賀県の方)
〇 新型コロナウイルスが一日も早く終息しますように‼ いつも母親と一緒にお詣りさせて頂いていますが、本日は一人でお詣りさせていただきました。母が苦しまず、安らかに最後を迎えられますように!(京都府 女性)

5 月 の 行 事 予 定

 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため県も国も緊急事態宣言を出しましたが、まだまだ予断を許さない状況が続いています。こうした状況を受けて、これ以上の感染拡大を防ぐために当三方石観世音も当面4月20日より5月6日まで閉山することを決めました。ご理解のほどよろしくお願い致します。

〇 5月17日(日)・月次(つきなみ)法要
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろん、お参りはご祈祷を希望していない方もご自由にできます。
〇 5月27日(水)・石観音大駐車場&洗心園奉仕作業
三方区老人会の福寿会と石観音委員による半日奉仕作業の日です。
〇 5月31日(日)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日も毎月17日の月次法要と同様にご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっています。もちろんご祈祷を希望していない方もご自由にお参りできます。

令和2年4月(卯月)の行事予定nado

三方石観世音のお手足形が展示される

 今春3月7日から若狭三方縄文博物館に於いて三方石観世音のお手足形が展示されることになりました。館内の案内文を引用して展示の様子を紹介します。

「大悲山三方石観世音は、江戸時代の昔から、手足などの身体の痛みの平癒を願う人たちの信仰を集めています。その“御手足堂”には、手足をかたどった奉納品が山のように高く積み上げられています。
 これらはすべて、観音様の功徳を信じた人々が借りて持ち帰り、病の平癒後に返したものと“願ばらし”として新たな手足形を納めることで出来たものです。患ったところに手足形を擦っていると不思議と病が回復すると、広く信じられています。現存する手足形の総数は、約6万点とされています。
 本展示では約350点の手足形の奉納品から、三方石観世音の御手足形の歴史について紹介し、地域内外に深く根付いていたその民間信仰を取り上げます。」

このような企画で6月15日まで展示が続きます。平安時代に空海和尚が岩に刻んだ片手観音像がもとになって1200年余りも続いてきた民間信仰の歴史が、このような展示によって多くの方々に知られることは大変うれしいことです。今、この展示されているお手足形が5~6月頃には「福井県指定有形民俗文化財」の指定をうける予定です。是非この機会を利用して当時の人々の生きざまにふれていただければと思います。

今回のお彼岸法要は、初めての内献法要となりました!

 今回のお彼岸の法要は、参拝者の皆様の安全を考慮して、初めて方丈様お一人でお勤めいただく内献法要となりました。そのため参拝者の皆様には、方丈様のお勤めを頂いているときに焼香をあげていただいて退出するという廻り焼香の形のご参拝になりました。今、新型コロナウイルス感染症は世界中に広がり、いつ終息するか未だわからない状況です。しかし、この状況を無視することも拒否することもできません。あるがままを受け入れてどう生きるか考えよという難題が私たちに投げかけられているかのようです。知恵を出し合ってコロナウイルスに負けないよう頑張りましょう。

4 月 の 行 事 予 定

〇 4月11日(土)・石観音清掃日
石観音委員全員で取り組む毎月の清掃日です。
〇 4月17日(金)・月次法要(つきなみ)
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。個人で、別の日にご祈祷を希望されますと祈祷料金も高額になりますが、合同祈祷日にご希望されますと、1回3,000円でご祈祷申し込みができます。ご祈祷日当日にご出席できない方には、ご祈祷後、祈祷符や御守り・紋菓子等をその日のうちに郵送させて頂いています。もちろん、お参りは祈祷を希望していない方もご自由にできます。
〇 4月18日(土)・敦賀福寿講
昔から続いている敦賀市在住の皆さんによる福寿講の皆様のお参りの日です。
〇 4月30日(木)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日も毎月17日の月次法要と同様に、ご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっています。もちろんご祈祷を希望していない方もご自由にお参りできます。

 

 

令和2年3月(如月)の行事予定nado

厄祓い・歳祝いの節分祈祷と梅の香薫る盆梅展

 2月3日には年配の参拝者も若い参拝者も石観世音に上山し、節分祈祷会に出席していただきました。法要の終わりの方では、一人ひとりの前で方丈様が祈願されるときの皆さまの表情に、日々の安寧と健康に感謝して人生の節々に気持ちを新たに歩を前に進めたいと願うかのような雰囲気が感じられました。厳かな節分祈祷会でした。法要後には方丈様も皆様も打ち解けて話し合い、石観音のぜんざいの振る舞いもあってしばし和やかに過ごされました。

今年も見事な盆梅展が心を和ませてくれます!

 三方盆梅愛好会の皆様のご協力を得てただいま盆梅展を開催しています。盆梅は本堂に9鉢、境内に17鉢展示しています。いずれも大きく見事な盆梅です。今年は暖冬の影響もあり、開花は例年より早く今が見頃です。そのため盆梅展終了時期はお彼岸前となりそうです。盆梅を楽しみにされている方は、機会を見つけて早めにご参拝いただけるとよいと思います。

平成25年~30年の参拝帳に記録されていた様々な願い

〇 春の足音を感じながら凍てつく参道の水の流れの中お詣りさせていただきました。脳梗塞により左手足が不自由になりました夫の回復を願いながら御手・御足をお借りしてまいります。リハビリにより随分良くなりましたが、あの石段を上りお礼に揃ってお参りさせていただく日の訪れを待ちながら。ありがとうございました。(平成25年 福井県・ ご夫婦)
〇 今日70年ぶりに参拝させて頂き感無量です。泣き母親と共に砂利道を歩いてお参りした事が思い出されてなりません。有難うございました。まだまだ健康で機会があれば再度参拝楽しみにしております。(平成25年 愛知県・女性)
〇 今日は亡き父の32回目の祥月命日でありました。母と伺いお参りさせて頂きました。これからも家族を見守っていて下さい。(平成25年 福井県・ご夫婦)
〇 義母をつれ参っておりましたが、その義母も亡くなり我々が引きつづいてお参りしています。今年もお守りください。(平成26年 兵庫県・ご夫婦)
〇 28年前に息子の足をお願いし、小学校に無事普通に行く事ができました。長い間ご無沙汰いたしておりました。おゆるし下さい。今度は、母の右足が少し不自由なのでお願いに上がりました。(平成27年 滋賀県・女性 )
〇 今日は参拝のご縁をいただいて有難うございます。最近年のせいか右の股関節がいたくて足座にすわっていません。どうぞよろしくお願いいたします。心を浄めて人様のお役にたちたく思います。(平成28年 福井県・ご夫婦)
〇 両親を連れ20年ぶりに訪れることができました。長年、おかりしたお守りを返したくて…。おかげさまで骨折し、つらかった闘病生活も今では歩けるようになりました。ありがとうございました。(平成28年 愛知県・女性)
〇 弘法大師様Love。とても風の強い日です。ゴォーという音が不思議と恐くありません。お堂に守られている感じがします。又来ます。(平成28年 東京都・不明)
〇 昨年主人とお参りさせて頂いてお手足型をお借り受けました。主人は癌を患い左足のむくみに悩まされていましたが、お手足型のおかげで楽になり、今年二度目のお参りが叶い、嬉んでおりました。三方湖へは冬になるとカニを食べに十数年通っていた大好きな所でした。でも病は主人の体を奪ってしまいました。最後の顔はそれはそれは安らかで眠っているようでした。痛みをやわらげて下さりありがとうございました。(平成30年 兵庫県・女性)

3 月 の 行 事 予 定

〇 2月15日(土)~3月上旬・三方盆梅展
三方盆梅愛好会との共催で三方石観世音において盆梅展が行われます。この盆梅展は2月15日より一カ月間ほど本堂の境内や本堂を賑わしてくれます。梅の古木に咲く盆梅は参詣者の心を和ませてくれることでしょう。
〇 3月5日(木)・石観音清掃日
〇 3月11日(水)・花取り  
〇 3月15日(日)・花立て
〇 3月17日(火)・彼岸入りの準備 
・月次(なみ)法要
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
〇 3月20日(金)・彼岸中日
 ・彼岸法要並びに春季祈祷会
この日は、お彼岸の法要を行い参拝者のご健康とご繁栄を祈願いたします。同時に三方石観音永代祈祷家の法要も同時に行われます。
〇 3月23日(月)・彼岸明けの片づけ
〇 3月31日(土)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日は、毎月17日の月次法要と同様にご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。

令和2年2月(如月)の行事予定nado

煩悩を祓う気持ちに平和を願う気持ちを重ねながら…除夜の鐘をつく

 12月28日は全員で新年を迎える準備です。まず煤払いの法要が行われ、その後は30箇所余りのしめ縄飾りと松飾りなどを怠りなく進めました。大晦日の夜は午後5時から元日の7時までを3人の当番で務めましたが、初めての体験でした。 この時の最大の任務は人の心にある煩悩を祓うと云われている除夜の鐘つきです。1回ごとに印をつけながら36回で交代です。初めは108の煩悩を祓う気持ちに平和を願う気持ちを重ねてと思っていましたが、鐘つくほどにただただいい鐘の音を…に集中していました。

今日(こんにち)の鐘撞堂(かねつきどう)・梵鐘(ぼんしょう)に至るまで

  「御参詣なされまして一突きされる鐘の音こそ身も心も清められて平和は日本中に広がるような気がします。ところが当山の鐘も戦争に行ったまま帰って来ません。誠に淋しい気持ちで御座います。この度皆々様の御協力を得まして梵鐘を建立して平和と安泰を祈念したいと存じます。」これは、昭和22年6月に鐘撞堂再建のための協力を呼びかけた文言(もんごん)です。この文言の背景には、次のような重い事実がありました。

【石観音沿革 巻一より】
・明治4年釣鐘堂(つりがねどう)を建立。その釣鐘は遠敷郡金谷村より購入。
・大正6年鍾楼堂(しょうろうどう即ち鐘撞堂)を再建。
・昭和17年10月、第1回金属回収による供出命令を受け、御本尊様大岩周囲鉄柵を取り除き供出す。同年12月に篤志家(とくしか)の寄附を仰ぎ石柱柵を建設す。
・昭和17年11月12日、第2回金属供出命令により梵鐘に赤襷(たすき)をかけ写真撮影をなし供出準備をす。翌13日供出の命ありて真鍮花立て壱個、燭台参個、梵鐘釣り金具等を供出す。
・昭和17年11月14日梵鐘供出日にて当山世話方、区役員全員奉仕にて梵鐘を鍾楼(しょうろう)より卸し、臥龍院大門前広場に運び供出了す。
・昭和22年6月17日戦争のため昭和17年11月14日供出のまま返らざる当山梵鐘の再建の計画を立てる。
・昭和22年8月に様々の調査の上、武生市内の梵鐘鋳造所と12月中に仕上げる内容の契約を結ぶ。
・昭和23年2月梵鐘出来上がり三方駅に到着したるに、当山委員長以下全員・区長以下役員全部奉仕にて当山に運び、鍾楼に取り付け撞鐘式(とうしょうしき)まで白布にて覆うことになった。
・昭和23年3月18日梵鐘の撞鐘式を行い、あわせて当日より七日間ご本尊様の御開扉を行った。この間に汽車による参詣者は三方駅調べで9,389人にも上ったと云う。

石観音鐘撞堂の梵鐘にもこうした戦争の爪痕が刻み込まれており、そこには平和を望む多くの人々の声もまた刻み込まれていました。今更ながらに平和の尊さを思います。

1月4日は石観音の鏡開きで、お供えを頂いた方々にはわずかばかりの鏡餅のおすそ分けをさせていただきました。また、10日は千日参りということで、参拝者の方々には大根炊きの振る舞いをさせていただきました。当日は、気温が低い雨上がりの朝でしたが一時美しい虹がかかり気持ちが和みました。参拝者の方もあったかい大根をおいしい、おいしいとおっしゃりながら喜んでくださいました。皆さんに千日参りのご利益がありますように!

 2月の行事予定

〇 2月3日(月)
・合同祈祷
1月末の合同祈祷は、予定日を遅らせて2月3日の節分の厄祓い・歳祝い祈祷と併せて午前8時30分より行います。ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。
・節分の厄祓い・歳祝いの特別祈祷
午前9時より節分の厄祓い・歳祝いの特別祈祷を行います。この日は特別に、午前10時から午後3時までご参拝の方にぜんざいの振る舞いを実施致します。
〇 2月14日(金)・石観音一斉勤務日
武蔵野美大よりもどってきたお手足形を掲示するための一斉作業を行います。
〇 2月17日(月)
・月次(なみ)法要
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になってお り、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
・稲荷大祭
鶏鳴石のそばの稲荷神社での法要を行います。
〇 2月21日(金)・盆梅展準備
盆梅愛好会の皆さんと石観音委員で翌日から開催される盆梅展の準備を行い ます。
〇 2月22日(土)~3月22日(日)・三方盆梅展
三方盆梅愛好会との共催で三方石観世音において盆梅展が行われます。この盆梅展は2月22日より一カ月間本堂の境内や本堂を賑わしてくれます。梅の古木に咲く盆梅は参詣者の心を和ませてくれることでしょう。
〇 2月29日(土)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日は、毎月17日の月次法要と同様にご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。

 

 

 

令和2年1月(睦月)の行事予定nado

参道の紅葉を楽しみながら参拝に!

 大型バスの駐車場からは100m余りですが、公園の駐車場からは本堂まで300mほどあります。その参道を20分ほど徒歩でゆっくり紅葉を楽しみながら上山しますと、観音川のせせらぎとモミジやイチョウなどの紅葉を楽しむことができます。
紅葉シーズンの参拝者は多く、11月22日~23日には紅葉を楽しむことのほかに、石観音委員で苗植えから収穫まで行った安納芋を使った焼き芋やテンプラのおもてなしなどでも喜んでいただきました。

郷土の歴史に学ぶ中学生たち

 12月6日には、中学生がグループ学習の一環として三方石観世音を取り上げ、訪問してくれました。彼らの訪問のきっかけは、日本の歴史を学ぶ中で、地元の歴史に関心を持ったことだったといいます。そして当日は、「三方石観世音がなぜ作られたの?」とか「どんな人がお参りに来られるのか、そのご利益は?」「どんな石観音をいつみられるのか?また石観音のおすすめは…?」などの課題を持って学習しようとしていました。

今から1200年ほど前に、弘法大師(空海)というえらいお坊さんが若狭の国を旅されているとき…三方山の深い谷間に、冷たい美味しい水が滾々(こんこん)と湧き出る所に見上げるほどの大きな岩を見つけ、この岩に「衆生をして大慈悲無畏」の縁を結ぶため、一晩で観音様を彫ろうと……

こうした説明などに熱心に耳を傾ける生徒たちの姿が大変印象深く残っています。後日、生徒たちは手紙で、江戸時代後期からの手形・足形のリアルさや空海和尚が三方の地に来られて大きな岩に観音様を彫られたことへの驚き、そしてその岩にふれた事への実感などを伝えてくれました。郷土の文化財の歴史を通して、当時の人々の暮らしや物事のとらえ方にふれることで、現実の生活をより深く理解することに役立つなら大きな意義があるのではないかと納得の学習の様子でした。

今年参拝された方々の声を紹介します

 いつもお守りいただきありがとうございます。今日も5人で来させて頂きました。……孫の手・足の病気が治りますように!主人と私の足の痛みがとれますようにお願い致します。(愛知県・ご夫婦)
 自身の足を大切に生きてまいります。今日はありがとうございます。(滋賀県・ご夫婦)
 足の手術が無事終わりました。お陰様です。この先、リハビリを頑張らしてください。よろしくお願いします。(福井県・女性)
 観音霊場の西国三十三所を三度満願し、ここに参ること叶って幸甚です。(京都府・ご夫婦)
 腰痛が治ったお礼にお供えしてほしいとの依頼にてお参りしました。(福井県・女性)
 観音さまにはいつも助けていただいて有りがとうございます。…今日も観音様にお会いできて光栄です。(福井県・男性)
 母の生前、お世話になりました。父も足が悪いのでどうか良くなります様にお守りください。よろしくお願いします。(福井県・ご夫婦)
 41回目の結婚記念日です。子供の頃母に連れそわれてよくお守りさせて頂いていました。(滋賀県・ご夫婦)
 おかげ様でスポーツや登山など、元気に楽しむことができています。仕事でも皆様のお役に立てるようはたらくことができていることが幸せです。(福井県・女性)
 数年前、左手・うでが痛かったのが、お陰様でしらない間に治りました。有難うございます。(福井県・女性)
 主人の病気が良くなりますようお願い申し上げます。(福井県・女性)

1  月 の 行 事 予 定

〇 1月1日(水)・元旦・年賀参拝
多くの方の年賀参拝をお待ちしております。
〇 1月4日(土)・鏡開き
無病息災を願って鏡餅をお雑煮などにして食べる風習を「鏡開き」といいます。
〇 1月10日(金)・千日参り
千日参りの日に参詣すると千日間参拝するのと同じ功徳があるといわれています。
〇 1月17日(金)・月次(なみ)法要
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
〇 1月18日(土)・初観音
初観音とは観世音菩薩の最初の縁日を指します。それが1月18日です。
〇 1月20日(月)・監査会
三方区役員による監査が行われます。
〇 1月31日(金)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日も毎月17日の月次法要と同様に、ご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。

 

 

 

令和元年12月(師走)の行事予定nado

もみの木・ヒノキ・杉の木などの伐採作業と雪囲い作業に精を出す

10月22日・23日にかけてかねてからの懸案だった本堂周辺のもみの木や杉・ヒノキなどの樹木の伐採作業を行いました。22日に伐採のための法要を行い、23日には重機を使って40m余りもあるもみの大木をはじめ、杉やヒノキなど5本を含む大掛かりの伐採作業に入りました。一番大変だったのは、大風が吹けば本堂に覆いかぶさるほどのもみの大木でした。その様子を数枚の写真で紹介します。

(1)                            (2)                         (3)

(1) はじめにもみの大木の伐採作業の概要をつかんだあと、大きなクレーンで作業員をかごに載せて、伐採箇所まで持ち上げます。伐採する作業員と重機を操作する作業員が無線で互いに連絡を取り合いながらの作業です。幹のてっぺんから8m~10mあたりで最初の伐採作業に入ります。枝をかき分け無線でやり取りして作業しやすい位置取りを行います。
(2) 目的の箇所で伐採作業開始です。ゆれるかごの中での作業は大変です。
(3) 伐採が終了して、それをクレーンでつり上げ地上に下ろします。

(4)                          (5)                               (6)

(4)クレーンで運ばれた伐採されたもみの木を地上に下ろす前に、そのままの状態で二人の作業員が枝の切り落とし作業を行います。
(5)全ての枝が切り落とされた後、クレーンで運ばれた幹を地上に横倒しにして、幹の次の部分を伐採するためにまわりを片付けます。
(6)こうした作業を4回繰り返してようやくもみの大木の伐採作業が終了します。このあと、他の木も同じようなやり方で伐採作業を終了しました。

11月10日には雪囲い作業を行いました。昨年はほとんど雪が降らず、過ごしやすい冬でしたが、近年の気候は予測がつきません。雪囲いの主な場所は、お手足堂の前面、本堂の後ろ側の車いす等が通れる通路面、本堂と事務所をつなぐ渡り廊下、聖徳太子堂です。そのほか融雪装置の配管等の整備です。準備万端で冬を乗り越えたいと頑張りました。

近年の台風がもたらす大雨や大風の被害は想像を絶するものがあります。こうしたことは温暖化による異常気象がもたらすものだろうと思います。地元でも過去には観音川の氾濫や数年前には竜巻による民家の被害などもありました。日頃からの備えが大切です。今回のこうした作業を終えて今は一安心というところです。

聖徳太子尊法要 が11月3日に行われました!

この太子堂は石観世音沿革史によれば、第一・第二・第三展望所が開発整地されて以降、登山者が増えたため「神聖なる高所に仏像を祭祀して登山者の守護と大自然の神秘を体得せしめん」との趣旨から、「従来本堂西南隅に祭祀の聖徳太子堂を第二展望所の聖地に昭和30年に遷座することとなり、毎年、従来の11月3日を太子祭と定め上山祭事を行った」とあります。しかしその後、昭和52年には再び現在の場所に遷座されたと太子堂の中に記録が残されていました。今後も登山者の安全を願って法要が続けられます。

12 月 の 行 事 予 定

〇 12月14日(土)・一斉清掃日
石観音委員総出の一斉清掃日です。
〇 12月17日(火)・月次(つきなみ)法要
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
〇 12月24日(火)・花取り
正月を迎える準備を行います。まずは雄松・雌松の準備です。
〇 12月27日(金)・花立て
新年を迎える準備です。
〇 12月28日(土)・月末の合同祈祷日・すす払い
月末の合同祈祷日です。毎月17日の月次法要と同様に、ご祈祷希望者のための 合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。今回は年末とあって、通常は月末の祈祷日を28日に行います。
〇 12月31日(火)・大晦日・お鏡飾り・年越し
この日は、当番も夕方5時までと5時以降の二組で夜通しです。
〇 1月 1日 (水)・元旦
新年を迎えて、新たな気持ちで参拝者を迎えます。
〇 1月 2日 (木)・臥龍院年賀
石観音代表が、ご祈祷などでお世話になっている臥龍院へ年賀の挨拶に出向きます。

 

令和元年11月(霜月)の行事予定nado

奉賛会祈祷会、一般の参拝者・奉賛会会員ともども祈祷法要に臨む!

10月17日の奉賛会祈祷会では、一般のバス利用の参拝者も多く、皆さんと一緒に祈祷法要に臨む機会にあずかり、意義深い祈祷会となりました。

全ての方々のご祈祷法要を頂いた後、方丈様から石観世音菩薩とともにある奉賛会会員の日頃の献身的な努力と各地から参拝に来られた皆様の献身的なお姿に対して謝意がこめられた丁寧なお言葉がありました。

法要の後は、宿坊において方丈様と奉賛会会員の皆様の間でざっくばらんな意見交換が行われました。その主な内容は、今年度上半期の経過報告や2026年開催予定の石観世音御開帳の件、そして今後の石観世音の運営状況などに関する相談機関のあり方などについて話し合われ、大変有意義な会となりました。

今年参拝された方々の声を紹介します!

〇 手足を守って頂きたく来させていただきました。いつもありがとうございます。(愛知県 ご夫婦)
〇 5年前から両足しびれ、左足が歩きにくくなり楽になりたいです。(福井県 女性)
〇 はじめてです。清水の流れる音が心に染みます。(福井県 ご夫婦)
〇 2018年春に足をいため、お参りしました。いたみがとれ、大へんうれしい毎日です。ありがとうございます。(福井県 女性)
〇 子供、孫の5人で来させて頂きました。皆が健康で円満な家庭が築けますように。3人の子供達6人の孫をお守りください。今日はありがとうございました。(愛知県 ご家族)
〇 大学に入り、和歌山より越してきました。将来、立派な医師になれますように。頑張ります。おばあちゃん、おじいちゃん、天国から見守っていてね。いつも有難う。(福井県 男性)
〇 毎年、年賀状ありがとうございます。去年は、大病して大変でしたが、おかげ様で良くなりました。これからもよろしくお願い致します。(京都府 ご夫婦)
〇 平成最後の日、お参りに来ました。ありがたいです。令和も皆元気で過ごせます様に。(福井県 女性)
〇 平成最後の日にひょんな事からお参りさせていただくことになり、ほんとうに神様のお蔭かと感動しています。ほんとうにありがとうございます。これからもまた、家族でお参りさせていただこうと思っています。今後とも、どうぞよろしくお願いします。(京都府 女性)
〇 3回目のお参りになります。無事に社会復帰し、装飾・筋電義手も作ることができました。今後ともよろしくお願いします。(京都府 女性)
〇 ・健康で働けますように。
・就職も決まりました。ありがとうございます。
・生活が安定して幸福な結婚ができますように。(京都府 ご家族)
〇 10年ぶりに参拝いたしました。吹く風がさわやかで谷川の瀬音が心地いいですね。無病息災を祈願しました。家内の腰痛が早く治りますように。(滋賀県 男性)
〇 清々しい風と緑の中を娘と一緒におまいりできて幸せです。(福井県 女性)
〇 両ひざの手術を終え、参拝させていただきました。早く治りますように。令和も家族が健康ですごせますように。(福井県 ご家族)
〇 年に一度お参りさせて頂いてます。今日の天気にも恵まれ、孫と一緒にお参り出来てとても嬉しいです。元気で長生きするように頑張ります。(京都府 ご家族)
〇 足が治り、早く元気に走れますように。練習を続け箱根駅伝に走れますように。(滋賀県 ご夫婦)
〇 今年も無事にお参りさせていただきました。ありがとうございます。令和も家族みんなが健康で過ごせますように。(京都府 ご家族)
〇 長い間苦しみましたが快気祝いをさせて頂きました。有難うございました。毎月一回はお参りさせて頂きます。(滋賀県 男性)

 

 

 

 

11月の行事予定

〇 11月3日(日)・太子祭
石観音本堂裏にはハイキングコースになっている展望台への登り口がありま す。そこには「我が国仏教の始祖聖徳太子(石観世音沿革史より)」が祀られている小さなお堂があり、毎年11月3日を太子祭と定め、法要が行われます。お堂の中の太子像は穏やかで色あざやかな美しいお姿を見せています。
〇 11月5日(火)~6日(水)・三方石観世音研修旅行
石観音委員が年に一度出かける旅行です。今年は、「善光寺と信州観光」を予定しています。
〇 11月17日(日)・月次(つきなみ)法要
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
〇 11月30日(水)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日です。毎月17日の月次法要と同様に、ご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。

 

令和元年10月(神無月)の行事予定nado

秋季彼岸法要!

 23日お彼岸の中日は、三方石観世音ではお参りの方々とそのご家族のご健康とご繁栄を願って秋の彼岸法要を行いました。当日は心配された台風の影響もほとんどなく、朝から夕方にかけて3台もの貸し切りバスの団体の方々のお参りもあって、この日一日で200名余りの方々に参拝していただき賑わいました。

彼岸の法要は午後2時からでしたので、午前中は花立て、幕張りやお供えもの等の準備、台風の後の参道の清掃や幟旗の掲揚、いが饅頭などのお土産物販売のためのテント張りなど慌ただしく準備を進めました。その間にも団体の参拝者受け入れの態勢を手落ちなく進めて参拝者を迎えることができました。

午後は、法要前に団体の参拝者の受け入れがあり、その後すぐに秋季彼岸法要が始まりました。法要後も3台目の団体の参拝者を受け入れるなど終日参拝者が途切れることはなく、充実したお彼岸の中日でした。このままお彼岸明けまでいい日が続いてくれればと思います。

紹介します!(その3)
平成21年~24年の参拝帳に記録されていた様々な願い

 寒さを感じながら徒歩で本堂までお参りさせていただきました。感謝!  感謝!弘法大師のおわします高野山のふもとの町、橋本市より参りました。家内ともども感激致しております。(平成21年11月 和歌山県・ご夫婦)
 来た よかった 又来たい (平成23年5月 広島県の方)
 いつも一緒に参拝に来させてもらった主人は、今(昨年の暮れ)旅立ってもういません。毎日、けんめいにおがんでいた主人でしたが、あちらの世界で、元気にいてくれているのを念じてこれからも参拝に来させていただきます。ありがとうございます。(平成23年7月 京都府・女性)
〇 前に一度お参りに来ました。介護等が重なり、今はいつまで歩けるか心配してる自分です。少しでも長く自分で病院等通えるように今回はお参りに来ました。ありがとうございます。(平成23年7月 東京都・女性)
 甲状腺の結果と内容が無事で済みます様に願っています。良性であります様に(平成23年8月 福井県・女性)
甲状腺の結果は幸せな事に大丈夫でしたのでありがとうございました。いろいろ他の事もこれ以上に悪いことが重なることがない様に祈ります。(平成23年8月 福井県・女性)
 清らかなせせらぎに心が落ちつきホッとしました。何かしら守られているような安心感でいっぱいです。又、ここに来たいです。有りがとうございました。(平成23年8月 福井県・ご夫婦)
 今日八月一日社長交代します。平成元年八月一日以来、二十四年お参りしてまいりましたが、これからも私が元気な限りお参りさせていただこうと思っております。(平成24年8月 広島県・ご家族)
 今日はとてもあつい日です。私は弟の左足の痛さを毎日聞かされています。どうか一日も早くつらい痛みからかいほうされますようにお願いします。(平成24年8月 福井県・女性)
 由緒ある観音様に参拝することが出来てよかったです。今後とも困られている方へ霊験がありますように。主人の手、肩の不調が続いていますが、回復を宜しくお願い致します。(平成24年9月 兵庫県・女性)
 左の足が痛いのでここまで来ました。早く良く治って歩かれるようになると良いのです。お願いいたします。(平成24年10月 新潟県・男性)
 姉の足がよくなりますように お願いいたします。息子のかぜ熱が下がり元気になりますように 仕事がんばれますようにお願い致します。(平成24年10月 神奈川県・ご夫婦)
 いつも主人と参拝させてもらっていましたが、働くだけ働いて桜のようにこの世を去り早や2年、今は私一人で参っています。寂しいです。(平成24年11月 京都府・女性)

全国各地からの参拝者の声が心に響きます。古代より江戸時代、そして明治、大正と医療機関がそれほど発達していなかった時代ならともかく、現代においてもこうして石観音様が人々の心に大きな影響をもたらしている現実に、改めてその存在感の大きさを感じます。

10月の行事予定

〇 10月7日(月)・臥龍院開山式
空海和尚が彫られた聖観世音菩薩を守るべく三方石観世音の本堂が建立されたのは江戸時代後期でしたが、その中心になられた方は地元臥龍院の春山隣道和尚でした。その臥龍院の開山式に石観世音委員長も出席されます。
〇 10月13日(日)・安全地蔵祭
神明橋手前左側奥にある万葉歌碑原石を運搬の際、明治25年に石橋に架け換えられた橋の石材1本が折れたため、以後大型車にも耐えられる構造の橋に設計し、昭和37年に完成しました。この出来事をきっかけに安全地蔵祭が実施されてきたといいます。
〇 10月17日(木)
・月次(つきなみ)法要 月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、参拝者ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
・奉賛会祈祷法要 奉賛会会員とは石観世音を護持する地元区民のことです。その奉賛会会員の願いを受けて祈祷法要を行う日です。
〇 10月18日(金)・小浜無量講
古くから付き合いのある小浜無量講の方々を迎えます。
〇 10月31日(木)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日も毎月17日の月次法要と同様に、ご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、参拝者ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。

 

 

 

 

 

 

 

令和元年9月(葉月)の行事予定nado

三方石観世音の歴代世話方物故者の追悼法要をつつがなく終える!

先日8月10日は石観音の歴代世話方の物故者を追悼する法要が行われました。
歴代世話方の物故者は江戸時代後期より数えて現在まで100名を越えます。その方々の施主に案内を出して施食会法要を行いました。当日は30名近くの元世話方の施主の皆様がご出席され、午前10時から厳かに法要が行われました。その後施主の皆様は石観音委員の接待により宿坊で昼食をとられました。そこでは、歴代の世話方様についての思い出話や今後の石観世音のあり様などについてざっくばらんに意見交換が行われ、大変有意義な時間を過ごすことができました。

石観世音の世話方制度の変遷について

世話方のことが沿革誌に出てくるもっとも古い年代は次のようです。江戸時代後期の文化十年(1812年)に堂宇(どうう)<最初の本堂>が建立された後、安政四年(1857年)に籠堂(ろうどう)<最初の宿坊>が落成しましたが、その時に世話方12名が沿革誌に記されています。ですから、世話方制度は江戸時代後期よりすでに始まっていたことになるようです。ちなみにこの本堂は明治28年に焼失し、明治33年に再建されて現在に至っています。宿坊は、100年を経過した昭和26年頃には「参詣者、参籠者諸堂にあふれ屋内に入ること能わずして縁側に一夜を明かす人もあり」という状況のため再建の計画を図り、昭和33年に落成し現在に至っています。

沿革誌には「世話方制度の変遷」(旧来~昭和25年)と題して、冒頭に「石観音の管理経営は古来三方区に所属し、従ってその世話人も区民中より推挙して時代の推移に応じ適切にその担当を決めたり。」と書き記し、説明に入っています。
旧来は、世話方五人で毎月十七・十八日の御命日、春秋彼岸七日間、大祭、八月十日の施餓鬼その他必要に応じて出務することがあるけれど、平日は月の当番一人が毎日夕方上山して、火の元注意・賽銭の整理・清掃等を行い、帰宅していたとあります。

大正の時代に入って、国鉄小浜線開通に伴い参詣者・参籠者の希望者も増えて堂守(どうもり)の必要に迫られたけれど適当な方が見つからないなか、大正十一年に一組の夫妻が日夜勤務の堂守を勤めることを決意されたとあります。その後も三組のご夫妻が続き、昭和十年まで日夜仏前の清掃、お供え物、堂の保全に留意して参詣者・参籠者の手引きをしていたと記されています。その後は常住の勤務者は続かず、世話方のうち二人交代の日勤者として毎日交代して一人が出務し他に小使い一人とともに日勤したとあり、戦後まで続くことになります。

そして昭和二十六年になって世話方制度を改正して「委員及び世話方は総会において推挙し、任期は二か年とする。仏食当は委員会にて委嘱する。常勤僧は委員会に於いて臥龍院住職と協議の上人選して委嘱す。」となり、石観音委員三名、世話係三名(うち1名を日勤とす)、仏食当二名(交代日勤)、常勤和尚(常住)を決めたとあり、これがもとになって現在につながっているようです。

武蔵野美術大学 美術館にお手足型が展示される!

<手のかたち 手のちから> 8月9日(金)~9月21日(土)
武蔵野美術大学 美術館 図書館 展示室1・2 アトリウム1 (入館無料)

今、武蔵野美術大学の美術館で<手のかたち 手のちから>と題した展示会が行われています。この展示会では、人の手の「かたち(形態・姿)」と「ちから(機能・能力)」をテーマに、二つの大きな造形物群を紹介しています。その中の一つが手足など身体の痛みや病の平癒祈願のために制作された民俗信仰の造形物として、写真にもあるように三方石観世音のお手足型が取り上げられているのです。

先日8月9日の展示会初日に石観音委員も2名美術館に赴き、その展示を見学してきたところです。たいへん迫力があって印象深い展示だったとの報告でした。

武蔵野美術大学との関わりは、かれこれ7~8年にもなろうかと思います。毎年責任者の神野先生を中心に学生さんたちが春と秋に石観世音に来られて、お手足堂の中に納められていたお手足型を宿坊に並べて様々な視点から調査されてきました。そしてほぼ調査が終わりかけた昨年11月には、全てのお手足型を一体一体丁寧に水洗いして乾かし、歴史的資料としての価値を残すことができるようにと消毒もしました。その中の江戸時代・明治時代のころのお手足型をこの展示のために東京に運んだのです。それぞれのお手足型もさぞ驚いていることでしょう。

石観音委員の私たちもなかなか古くからのお手足型など見ることもできない中、この間研究の成果をいろいろ教えていただき、あらためて歴史に裏付けられた三方石観世音の姿を実感することができ大変感謝しています。

9月の行事予定

〇 9月5日(木)・石観音清掃日
石観音委員全員で参道その他の清掃活動を行います。
〇 9月17日(火)
・月次(つきなみ)法要 月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、参拝者ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
・花取り 山に入って、彼岸行事のためのサカキ・ヒサカキを準備します。
〇 9月20日(金)・彼岸入り
彼岸法要のための諸準備を行います。
〇 9月23日(月)・彼岸中日 秋季彼岸法要と永代祈祷法要
ご家族皆様のご安泰とご繁栄を願う秋の彼岸法要と永代祈祷家の秋季祈祷会を行います。
〇 9月26日(木)・彼岸明け
彼岸法要のあと片付けを行います。
〇 9月30日(月)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日も毎月17日の月次法要と同様に、ご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、参拝者ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。

 

令和元年8月(葉月)の行事予定nado

「十七夜・火祭り」「石観世音大祭」の二日続きの縁日、無事終える!

先日の「三方石観世音十七夜」並びに「奥の院火祭り」では、地元の組長さんたちが祭壇を造ったり、提灯の飾り付けやかがり火、護摩木お焚き上げの準備などに精を出し、中年会の皆さんたちは夜店の準備等に余念なく取りくんでくださいました。少子化の影響もあり、子どもたちを含めての大賑わいの縁日というわけにはいきませんでしたが、それでも厳かに成功裏に終えることができました。縁日が目的ではない参拝者も含めると、十七夜と大祭の両日で300人余りの方をお迎えすることができました。翌日の観音様の日の「石観世音大祭」では朝から局所的な大雨に見舞われましたが、幸いにもお参りする前とお参りが終わったあとのその時だけは雨も上がり、傘をささずに済むお天気に変わりほっとしました。これも観音様の御配慮かと思うくらいでした。

さてここで、この縁日としての「奥の院火祭り」の歴史を少し振り返ってみたいと思います。元は11月3日に行われていた「奥の院大祭」と云う行事でしたが、昭和40年度以降に「奥の院火祭り」とその名が改称され、三方区の祭礼として七月十七日晩にそれまでの護摩祈祷も含めて行われるようになったと沿革誌には記されています。

では、もともとの「奥の院大祭」はどうして行われるようになったのかについてふれてみたいと思います。きっかけは福井県の越前町厨の矢部氏という方が若い時に病魔に見舞われ医師に見放された折り、三方石観世音に参籠し一心に病気平癒祈願に入ったことだといいます。「その日より薄紙を剥ぐがごとく軽快に向い茲に二十五年、その間再三病魔や苦難に遭遇し、その都度霊験御利益を蒙り感激の餘り、更に仏縁を結ばんが為、奥の院草創を発願せられた」とあります。その後、矢部氏と石観世音の間で、「ⅰ社殿は矢部家造営 ⅱ敷地は石観音で ⅲ拝殿および拝殿の敷地は石観音で ⅳご本尊は天坊魔王を招魂する」という4項目の内容で互いに納得して現在の奥の院に社殿・拝殿を造営することになったようです。

そして、丹生郡白山村杉山の欅の根返りして十数年を経た古木を用いて社殿を造営した際に、欅材に挟まっていた黒石二つを奥の院の御霊石とし、天坊魔王の点眼を受けることとして、昭和31年11月3日に上棟式、鎮座式を、翌4日に点眼式を行い、それ以降毎年11月3日の夜間に「奥の院大祭」が催され、護摩祈祷が行われたそうです。しかし、この日は、文化の日のさまざまな催しがある事や天候不良の日が多いこと、夜間登山が一般大衆の参拝不能を招いていることなどの理由で、協議の末、「奥の院大祭」を「奥の院火祭り」と改称し、三方区の祭礼として取り組まれることが承認され、今に繋がってきているのです。

そして、当時行われていた護摩祈祷は青空講が中心だったようですが、現在の護摩祈祷は、区内の皆さんに呼びかけていることはもちろんですが、昨年からは本堂に護摩木を置いて全国の参拝者にも一年中日常的に呼び掛けて併せて護摩祈祷を行うようになっています。

時代の変遷とともに石観世音の取り組みも少しずつ変化してきていますが、様々な方に愛されてそして広がり、今日までこうして続いてきていることは、地域の方々のご協力があってのことであってすばらしいことではないかと思います。

今年参拝された方々の心のつぶやきをいくつか紹介します!

 本日は大阪市よりお礼参りに来させていただきました。親切に声をかけていただきありがとうございました。右手が動かずに生まれ、祖母が懸命に三方の観音様に願をかけてくれました。1年後満願の日に動くようになり、医師も驚いたそうです。今は、そんな事があったのかという身体で大きな病気もせず、医療の現場で働かせていただいています。病気で苦しんでいる方のお役に立てます様に観音様のお手伝いができればと思っております。ご先祖様、今は亡き両親に感謝しています。毎年1年に1回お礼参りに来させていただきました。またお参りさせてください。お参りに来られる皆様の願いが観音様に届きますように‼(大阪市 女性)
 ありがとうございます!病院で、人工カンセツを入れないと治らない…!が今では正座OK。1kmぐらい走れ(毎朝ランニング)、70歳になった今も8:30~22:30まで仕事ができるようになり、感謝・感謝です!本当に有難うございます。(岐阜県 男性)
〇 65年以上昔、おばあちゃんと一緒に年に一度お参りさせて頂いておりました。そのおばあちゃんの齢より老い、今、昔を思い出しおばあちゃんと共にお参りさせて頂く気持ちです。懐かしさいっぱいです。ありがとうございました。(京都府 女性)

8月の行事予定

〇 8月1日(木)・石観音清掃日
石観音委員全員で参道その他の清掃活動を行います。
〇 8月10日(土)・三方石観世音歴代世話方施食会
元三方石観世音委員物故者の追悼法要を行います。
〇 8月15日(木)・臥龍院施食会
三方石観世音の法要を行っていただく方丈様のお寺(臥龍院)の施食会であり、石観世音の代表が出席します。
〇 8月17日(土)・月次(つきなみ)法要
月次法要は、毎月17日に行うご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、参拝者ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。もちろんご祈祷を希望していない方も自由にお参りできます。
〇 8月24日(土)・地蔵盆
三方石観世音本堂裏にお祀り(おまつり)している延命地蔵と参道にお祀りしている堰止め(せきどめ)地蔵尊の法要を行います。
〇 8月31日(土)・月末の合同祈祷日
月末の合同祈祷日も毎月17日の月次法要と同様に、ご祈祷希望者のための合同祈祷の日になっており、参拝者ご本人の希望の願意にもとづいてご祈祷が行われます。